カラオケボックス
日本発祥

【日本発祥】日本を代表する娯楽文化・カラオケ

カタカナで記載される「カラオケ」。でも、カラオケはれっきとした日本発祥の文化です。その歴史と語源、そして進化した現代のカラオケについて紹介します。

カラオケの歴史

曲の伴奏部分だけを流す装置が生まれたのは、1970年よりも前のこと。その頃は、現代のようなカラオケを専門とするお店はなく、スナックやホテルに設置されており、お酒の席の余興…として扱われていたようです。

カラオケを専門に提供するカラオケボックスが登場したのは1985年のこと。諸説ありますが、カラオケの発祥として有名なのは岡山県岡山市のコンテナ型店舗「イエローBOXカラオケ広場」でしょう。2015年頃までは店舗が実存していたそうですが、2020年現在では残念ながら撤去されてしまっているようです。お酒のついでに~ではなく、歌うことを目的とした事業形態はまさに革命的。今では日本を代表する娯楽文化の1つとなっています。

カラオケの語源

カラオケは「からっぽ」と「オーケストラ」を組み合わせた造語です。当時NHK交響楽団の団員が雑談をしていた際に偶然生まれた言葉なんだとか(諸説あります)。カラオケという言葉が普及する前は、生演奏の対語として「空演奏」と呼ばれていたそうです。

カラオケという言葉が一般的になったのは、1971~1977年に放送されていたFM音楽番組「日立サウンド・イン・ナウ」の影響でしょう。当時の人気を集めていたのが「カラオケ・コーナー」で、ヒット曲の作詞作曲に関する解説、歌い方のコツ、最後にカラオケ(伴奏のみの音源)を流すものでした。この番組をきっかけに、カラオケの存在と名前が広く知れ渡るようになったのです。

娯楽として進化し続けるカラオケ

1985年に登場して以来、さまざまな進化をたどってきたカラオケ。その一端を見てみましょう。

本人映像・ライブ映像・アニメ映像の登場

初期の頃はカラオケ画面すらありませんでしたが、その後テレビ画面に歌詞が字幕として表示されるようになり、歌のイメージに合わせた映像も流れるようになりました。本人映像・ライブ映像・アニメ映像が流れるようになったのは、2000年代に入ってから。今ではこれを楽しみにカラオケに足を運ぶ方も多いようです。

家庭用カラオケの登場

今やカラオケは自宅でも楽しめる娯楽となっています。家庭用の通信カラオケが登場したのは1995年頃。それからカラオケ機能を搭載したゲームもどんどん出てきています。

ヒトカラの流行

一人でカラオケに行く「一人カラオケ」を略したのが、このヒトカラです。ヒトカラが流行し始めた2000年代中盤までは「カラオケは大勢でわいわい楽しむもの」でしたが、そのイメージはとうに覆され、今では一人でカラオケを楽しんだり練習したりするのが珍しくありません。最近では店舗側がヒトカラを推奨して専用ルームを設けたりキャンペーンを打ち出したり、ヒトカラ専門のカラオケ店も登場しています。

日本で生まれ、今では世界で楽しまれるようになったカラオケ。これから世界でもヒトカラが流行していくのかもしれませんね。

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