とんこつラーメン
日本発祥

【日本発祥】魔法と呼ばれたインスタントラーメン

今や世界食とも言えるインスタントラーメンは、1958年に日清食品から発売されました。その歴史には発明者の想いが詰まっています。こちらではインスタントラーメンの発祥について紹介します。

インスタントラーメンの誕生秘話

劣悪な食生活の改善に、平和への道を見出した

インスタントラーメンを発明したのは、日清食品の創業者である安藤百福氏。戦後間もない1954年、食生活は劣悪で、安くてカロリーが高いラーメン(支那そば)が好まれていました。一杯のラーメンを食べるために何十という人が行列を成す光景を見た安藤氏は、「十分な食料があれば、劣悪な食生活が改善されれば、世界はもっと平和になる」と考え、その実現のためインスタントラーメンの開発に乗り出したのです。

きっかけは「天ぷら」

おいしい・長期保存できる・簡単に食べられる・手頃な価格・衛生的で安全、これら5つをすべて満たす味付け麺の開発に乗り出した安藤氏ですが、その道のりは簡単なものではありませんでした。とくに苦労したのが麺の保存方法だったそうです。

乾燥した麺にお湯を注ぐだけで食べられるインスタントラーメン。今では当たり前ですが、当時は常識では考えられない画期的な商品でした。その基本工程は麺を蒸熱処理・味付けし、油で揚げて乾燥させる「瞬間湯熱乾燥法」という技術が用いられています。安藤氏の妻・仁子さんが夕飯のてんぷらを揚げている姿を見て、この技術を思いついたそうです。

魔法のラーメンと呼ばれて大ヒット商品に

お湯を注いで2分でできあがりを謡った世界初のインスタントラーメン・チキンラーメンは、「魔法のラーメン」と呼ばれ、爆発的なブームになりました。当時のチキンラーメンの価格は1食35円。お店で食べるうどんやそばは約30円、中華そばは40円という時代ですので、具もなく家で食べるチキンラーメンは決して安くない商品でしたが、それでも品不足に悩まされるほどの売れ行きを見せました。

生産効率の向上によって安定供給が実現すると、手軽に食べられる美味しい食事として庶民の暮らしにも定着していったのです。

今では世界に普及し、宇宙食にもなったインスタントラーメン。神奈川県横浜市にはインスタントラーメンに関するさまざまな展示を行う「カップヌードルミュージアム」もあります。そこではインスタントラーメンの誕生や変遷を通して、発明・発見の大切さやベンチャーマインドについて学ぶことができます。横浜を訪れる機会があれば、一度足を運んで、安藤百福氏のクリエイティブシンキングを体感してみてはいかがでしょうか。

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