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【カナダ発祥】大学生がルールを考えた?「アイスホッケー」の歴史

アメリカの4大スポーツに数えられるほど高い人気を持つアイスホッケー。スピード感と試合展開と迫力のある攻防が繰り広げられるアイスホッケーは、氷上の格闘技とも呼ばれています。そんなアイスホッケーの発祥・歴史についてまとめました。

アイスホッケーの起源

実は、アイスホッケーの起源は明らかになっていません。アイスホッケーの発祥地として名乗りをあげる諸外国は複数あり、世界各地に及びます。とくに古いものだと、16世紀頃のオランダを描いた絵画に、凍った運河でホッケーのようなスポーツをしている人々の姿が描かれているものがあります。ただ、迫力のある攻防を繰り広げる現在のようなアイスホッケーではなく、どちらかというとゴルフのようなスポーツだったようです。

そのほか、フレンチ・インディアン戦争に勝利してカナダ領土を得たイギリス人の兵士らが、カナダの厳しい冬季の過ごす際、凍った湖や河川で行っていたスポーツが起源となった、という説もあります。イギリスで行われていたホッケーと、カナダの先住民が行っていたラクロスを組み合わせたスポーツで、フィールドホッケーのボールを使用するとあまりに飛び過ぎてしまうので、あえて小さくして飛びにくくしたというエピソードも残っています。

そのほかにもスコットランド発祥とする説やアイルランド発祥とする説、チペア族(アメリカ先住民族)発祥説などアイスホッケーの起源に関する説はまだまだあります。

現代アイスホッケーの誕生

凍った湖や河川など屋外で行われていたアイスホッケーが、現在のように屋内で行われるようになったのは1875年前後のこと。初めて屋内試合については記録が残っており、1875年3月3日だったそうです。

ただ、当時のアイスホッケーはルールが曖昧で、現在ほどの人気はありませんでした。ルールが決められたのは1877年頃。競技ルールが決められ、スポーツとしてより洗練されたアイスホッケーはカナダ各地で行われるようになり、1887年にはオンタリオ州でリーグ戦も行われました。1896年にはアメリカで公式戦が行われ、1908年には国際アイスホッケー連盟が設立されるなど、世界各地に広まっていき、北米を代表する冬のスポーツになったのです。

アイスホッケーのルールは大学生が考案した?

アイスホッケーの競技ルールを考案したのは、カナダ・モントリオールにあるマックギル大学の学生たちでした。彼らは曖昧だったアイスホッケーのルールを決めるため、ほかのスポーツを参考にしながら競技ルールを考え、7つのルールを設けて地方紙で発表したのです。

アメリカ4大スポーツにも数えられるアイスホッケーのルールを考案したのが大学生だった…というのは、意外なエピソードですよね。アイスホッケーのほかにも、当たり前に知っているスポーツやものごとの発祥を調べてみると、意外な事実に出会えるかもしれません。

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