チョコレートがかかっているブラウニー
海外発祥

【アメリカ発祥】日本人にも好まれるブラウニーの話

ブラウニーは濃厚なチョコレートやココアパウダーを入れて焼き上げたお菓子です。ケーキよりもしっとりとしていて、ソフトクッキーを思わせる食感が特徴。今回はアメリカ発祥のブラウニーについてご紹介します。

ブラウニーの歴史

ブラウニーの歴史は諸説あり、まず一つはアメリカのイリノイ州シカゴにある「パーマー・ハウス・ヒルトン」のシェフが作ったのが始まりだとされています。パーマー・ハウス・ヒルトンでは、今でもブラウニーが販売されており、タグにはエピソードとレシピが記されているのが特徴です。

二つ目の諸説は、主婦がチョコレートケーキを焼く際に、誤ってベーキングパウダーを入れ忘れたとの説。濃厚で美味しい焼き菓子ができあがったことから、たちまちブラウニーが広がったとのことです。

ブラウニーとガトーショコラの違い

ブラウニーと似たスイーツの一つに「ガトーショコラ」があります。見た目は少し似ていますが、使う材料や発祥が異なります。まず、ガトーショコラは卵を卵白と黄身と分けて使います。ふわふわの食感にするため、卵白を泡立ててメレンゲを作り、生地を混ぜるのが特徴です。

一方ブラウニーは、全卵を溶いて生地に混ぜ込むので、手間をかけることなく作れます。ガトーショコラよりも薄力粉を多めに使うので、ブラウニーのほうがさっくりと軽い食感です。くるみやアーモンドといったナッツ類を加えることが多く、平たく焼いて四角い形にカットするのも、ブラウニーならではの特徴です。

また、ブラウニーがアメリカ発祥に対し、ガトーショコラはフランス発祥のお菓子です。日本ではさっくり焼き上げられたシンプルなチョコレートケーキがガトーショコラのイメージですが、お店によっては粉砂糖がふりかかっているものや、生クリームが添えられているケーキもあります。

アレンジ方法にも大きな違いがあります。ガトーショコラは基本シンプルな作り方で焼き上げたお菓子なので、生地の中にアクセントとなる具材を入れ込むことはありません。香り付けにブランデーを使用する・ホワイトチョコレートを使うといった、ちょっとしたアレンジで留めます。

ブラウニーとブロンディ(ブロンド・ブラウニー)の違い

アメリカオハイオ州発祥のスイーツであるブロンディは、アメリカで古くから親しまれている焼き菓子の一つです。ブロンディもブラウニーと同様、平たく四角い形をしていて、ソフトクッキーとケーキの中間のような食感をしているため、ブラウニーとよく似ています。

大きく異なるのはカカオマスが入っているチョコレートを使用しないこと。ブラウニーにはチョコレートやココアパウダーが使われていますが、ブロンディはそれらの材料のかわりに、バニラやホワイトチョコレートが使われるのが特徴です。

ブロンディはさまざまなトッピングを使われているのも魅力の一つ。ホワイトチョコレートチップやナッツ類、レーズンやクランベリーといったドライフルーツなども相性ぴったりです。

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